SHIGOIGA委員会

仕事<趣味の30代男性。本の話題を中心に、書きたいことを自由に書いていきます。

「本の読み方本」と「競馬予想本」で学んだ大切な教え

 

●違う本に同じ内容

先日取り上げた「新書三冊でできる『自分の考え』のつくり方」に、こんな記述があった。

 

新書3冊でできる「自分の考え」のつくり方 (青春新書PLAY BOOKS)

新書3冊でできる「自分の考え」のつくり方 (青春新書PLAY BOOKS)

 

 互いに影響し合っているわけではないような二冊以上の本が、同じようなことをいっていたら、それはそのテーマすべてにおいて通じる説である確率が高い

 

具体例として、韓国経済の本を三冊読んだときのことを述べている。

1冊目、韓国人自身が書いた本で「韓国は激しい競争社会だが、競争を通じて成長できる」とあった。

2冊目、ネットで人気の評論家が書いた本で「韓国経済は好調だが、実は弱い。自殺率が急増し、社会が壊れかけている」とあった。

3冊目、左寄りの新聞記者が書いた本で「李明博政権になってから韓国はものすごい競争社会に変わった。経済格差も広がり生きにくい社会になった」とあった。

韓国人、右寄り評論家、左寄り記者、全員が「韓国は生きづらいほどの競争社会」と述べている。

立場の違う人間3人が全員同じことを言っているから、この事実には妥当性があるとっ考えられる、ということになる。

 

 

 

●情報源を絞る

これと非常によく似た経験を、まさに本書を読む中で体験した。

本書と、まったくかけ離れたジャンルの新書で、まったく同じ内容のことが書かれていたのだ。

本書はなかなか過激な主張をしていて、序章の中で、読む本を新書に絞れ、と言う。

つまり「情報源を絞る」ことを勧めてくるのだ。

その理由をこう語る。

「多様な情報に触れて、選ぶ」という方法は、情報巧者にしかできない。なれない人がうかつに手を出すと、ウェブブラウザの更新ボタンを数分おきにクリックし続けるような情報中毒者になるおそれが大きい。素人にはとても危険な行動といえる。

(中略)情報をその都度、見てから取捨選択するのではなく、庭師に余計な枝を剪定してもらうように、大なたを振るって、情報源を一部に限定してしまうのだ。

(中略)情報に触れる時間をこれ以上増やすのではなく、情報をシャットアウトして自分の頭で考える時間を増やしていく。そのために情報源をあえて絞る必要がある。 

新書は政治経済、文学、科学、スポーツに芸能、エロまで、ありとあらゆるジャンルの本が揃っている。

しかも内容も一定レベルが保証されている。

だから情報源は新書に限定して、 その中で本を選べばいい。

私もこの意見に賛成する。

新書は高いレベルの内容がわかりやすく書かれていて、しかも安く、携帯しやすく、本棚で幅を取らない。

欠点は翻訳ものが少ないことくらいだ。

 

 

 

●競馬予想はシンプルに

この「情報源を絞る」という考え方、上でも述べたとおり、まったく違うジャンルの新書でも同じ主張がされていた。

それは、競馬。

 

回収率を上げる競馬脳の作り方 (扶桑社新書)

回収率を上げる競馬脳の作り方 (扶桑社新書)

 

 競馬本によくある怪しげな「必勝法」を説いた本ではなくて、馬券で良い成績を残すための姿勢について述べた、大変真摯で面白くて役に立つ一冊。

本書の中で、「勝つために絶対に覚えておくべき7つの法則」として挙げている中で、こんなものがある。

法則6「情報過多の落とし穴―日刊と東スポさえあれば十分」

従来は競馬新聞のみを使って予想していたものが、ネットができてからは過去のレース映像、調教、パドック、血統など、様々な情報を手に入れることができるようになった。

だけど、手に入れることはできても、それを駆使して予想に生かすのは難しい。

私が毎週競馬予想をしているからよくわかるのだけど、例えば血統面ではすごく良いデータがあるのに、枠順はあまりよくない、でも前走のレースを見たらとてもいい走りだった、どの情報を優先的に判断すればいいかわからない……

というように、情報が多すぎるが故にかえって判断がぶれてしまうことがある。

だから逆に、血統なら血統、調教なら調教、と、この分野なら誰にも負けないというものを一つ作って、どんなときでもその法則に従って馬券を買った方が、予想にぶれがなくなり、長期的に見るといい結果につながるはず。

競馬予想に関してはできるだけシンプルに、自分が見慣れたツールを使うべきです。定点カメラマンが風景のちょっとした変化で季節の変わり目に気づくように、同じ物を使い続けることで変化が見えてきます 

 

 

 

●新聞より新書?

「情報源を絞る」という考え方が、「本の読み方」と「競馬予想」、まったく異なるジャンルの本で出てきただけに、強く印象に残った。

この考えを、競馬予想、情報収集に生かしたいと思っている。

だけど、簡単にはいかない。

競馬予想は自分の中の優先順位が定まっていなくて、今週も馬券を外してしまった。

情報の集め方についてはなおさら。

本は、小説以外はほとんどが新書だ。

単行本はめったに読まない。

だけど、それ以外では、新聞、TV、雑誌(dマガジン)、ブログ、Twitter、ニュースサイトなど、あらゆるメディアに手を出してしまい、数が多すぎるせいで一つ一つの印象が散漫になってしまっている。

このうちいくつかをリストラしないとな、と思っている。

その中で考えているのが、新聞の購読を止めて、そのお金を新書代に回すこと。

私はどうも継続というものが苦手で、新聞もちょっと油断すると一週間近くも読まずに放置してしまうことがある。

しかもだいたいのニュースはスマホをいじっていると勝手に目に入ってくるし、深い考察を得たいのなら新書を読めばいい。

新聞だからこそ得られる情報というのはあまりないんじゃないだろうか、という気がしてくる。

中途半端に購読してたまに目を通すくらいだったら、いっそのこときっぱりと手を引いて、その分読む新書のジャンルに偏りをなくしてあらゆる分野に詳しくなったほうがいいのかもしれない。

どうしようか悩み中なのだ。

というわけで、結論が出ないまま、今回の記事はこれで終わりー……

 

 


書評・レビューランキング